脛骨過労性骨膜炎・シンスプリント

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運動療法
シンスプリントの理学療法・リハビリテーション・治療方法をまとめていきます。

1.なぜ起こるの?

ヒラメ筋長趾屈筋下腿筋膜を介して骨膜を牽引することで発症するみたいです.

要はスネの骨にくっついている筋肉達が頑張り過ぎて、骨の膜を引っ張ってしまうんですね.

2.ぜ骨膜が牽引されちゃうの?

足部の回内運動による下腿内側への伸張ストレスの増加

この(図1-3)の回内動作の強要で、内側の脚の筋肉が伸ばされて骨膜を引っ張ってしまうようです。

ちなみに、足部が回内してしまう原因は・・

足部内外側アーチの低下(偏平足とかね)、外側が低下すると回内方向への加速度が上がります

toe-out肢位(膝の軸に対して、足部が外を向いてることね)

などがあるみたいです.

ヒラメ筋長趾屈筋タイトネスによる持続伸張ストレス

確かに、この筋肉たち。脛骨にべったりくっついてますからね~。こいつらが骨膜をひっぱるのね。

ちなみにこの筋肉たちが硬くなっちゃう原因は・・

①体幹が弱いために、後方重心による動作の繰り返しが起こる

外側荷重(良く靴の踵の外側が擦り減る人いるよね)による不安定性に伴う下腿内側筋群の過活動

があるようです。

3.脛骨が疲労骨折することもあるんです

疾走型疲労骨折

足部回内などの捻じれや、外側荷重に伴う膝内反運動による圧迫ストレスで生じる.近位1/3、遠位1/3に多発する.2~3か月の安静で予後良好とも(標準整形外科学より)

跳躍型疲労骨折

脛骨前方への伸張ストレスで生じる.後方重心に伴う膝屈曲モーメント増大や、ヒラメ筋機能不全による過度な下腿前傾動作が要因.脛骨中央部に多発.常に牽引が掛かるので予後不良の場合も、、

理学療法評価

1.圧痛検査

まずは痛い部位がどこか探っていきます。そこから病態予測を行います。

圧痛:シンスプリントは広範囲に圧痛あり、疲労骨折は現局していることが多い.

黒〇シンスプリント青△疾走型脛骨疲労骨折黄☆跳躍型疲労骨折

2.疼痛誘発検査

筋肉を伸ばしたり縮めたりして痛みを再現させます。また動きの中での痛みも確認します。

①筋肉の伸張時痛を検査

ヒラメ筋=膝関節屈曲位での足背屈

後脛骨筋=足背屈+足部外反

長趾屈筋=足背屈+足趾伸展  

②筋肉の収縮時痛を検査

ヒラメ筋=足関節底屈に徒手抵抗

後脛骨筋=足関節内反に徒手抵抗

長趾屈筋=足趾屈曲に徒手抵抗

⓷動作時痛の確認

カーフレイズ(つま先立ち)=足底屈筋群、足趾底屈筋群などが原因

ホップ(ピョンって跳ぶ)=疲労骨折orシンスプリント両者疑う。これで痛み無ければ骨折は否定的

フォワードランジ(下腿前傾)=下腿前傾不足、脛骨前方偏位など

3.疼痛増悪・減弱検査(アライメント操作)

痛みが再現できたら、再現中にアライメントを操作して痛み方が変化するか確認します.

これを Kaltenborn-Evjenth concept  では【症状局在化テスト】といいます. Mulligan Concept(マリガンコンセプト)  ではMWMがそれにあたりますかね(専門の先生方、違ったらごめんなさい).ドイツ徒手医学ではなぜかこの概念を学びません(2019年現在).これから研修内容に盛り込まれるという噂も聞きましたが・・・。

※足の捻じれによって下腿が外旋していることが多いので、徒手的に内旋誘導しながら疼痛動作を行ってみたり、足部アーチを作ってみたり、筋肉を操作してみます。

①疼痛肢位で下腿を内旋に徒手誘導 ➡ 疼痛が軽減すれば脛骨外旋アライメントを治しましょう。

②疼痛肢位で内側or外側アーチをあげてみる ➡ 足部アライメントの問題か。その筋肉収縮不全か。

    ぴ・・・ぴか!! これは明らかにハイアーチですが。セラピストの手とかピカチュウとかを入れてみてアーチを作ったうえで疼痛動作をしてみましょう☆ポケモン愛好家に怒られますね☆ちなみに私はポケットモンスター(緑・赤)世代で、特にピカチュウ版をこよなく愛していました。最初のニビシティのジムリーダー【タケシ】のイワークをピカチュウで倒すために、トキワの森でLv.上げに奔走し、ニビシティでピカチュウLv.34の状態でイワークを即タヒさせたほどピカチュウを愛している男なのでご理解下さい。まぁバタフリーを使えばいいんですけどね。ピカチュウが好きなんですよ。この話が意味不明な方々、申し訳ございませんでした。

 

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