ドイツ徒手医学の全コース終了した感想を偉そうに語ります。
会場の雰囲気
最初のビギナーコースやLBBコースでは割と受講者がいました。私が行った会場では当初15~20人はいたかと思いますが、脱落者がいるので最終的には5~6人まで減ります。 研修参加者はPT・OTの1年目の先生~10年以上の先生まで様々です。席順は決まっていないのですが、毎回同じメンツが集まるので中盤からは【暗黙のルール】で席が決まってきますwww なので最悪毎回席が1人になり、ペア練習の時に「あ、すいません入れてください」という気まずい展開もありました。

もし、そんな人を見つけたら。真っ先に「一緒にやろう!」と声をかけてあげてください笑
研修生
初めて行った日、なんとなくみんな超笑顔で講師と話してたので【人見知り&音痴】な私は、「あ~、先生と知り合いとか、この人たち皆すごいんだろうなー、やだなー」なんて考えてました。ですが、いざコースが始まって「はい!では関節の並進運動(副運動:遊びの検査に用いる)をやってみましょう!」ってなると、、

ってくらい皆さん「遊びって何?」的な、手指関節の副運動すら出来ない状態。いや、たまたまその時のメンバーがそうだったのかもしれないが。さすがに音痴な私でも関節の遊びだけは全ての患者で1年目からみてきたので、その時だけは、

ドヤぁ!!
って、、してませんよ!!いや、「お前の自慢話なんて聞きたかねーわ」って思ったアナタ。なんでこの話をしたかというとね。
いいのよ、みんなそれを学びに来てるんだから。これからじっくりと基礎からやっていくんやないか!!
って思うじゃん?でもね、私の会場では結局最後までそういう基礎の部分。普通にスルーでしたよ?ww 「はい、みんな出来てるね~」って。だから、当たり前だけどある程度予習は必要だと思います。 まぁ、講師によって違うんだろうけど。。
ドイツ筋骨格医学 インストラクター 講師陣について
これってホント合う合わないあるじゃないですか? 【真面目タイプ】の先生と【感覚タイプ】の先生。
たぶんですが、DGMSMの本拠地であるドイツの支部から「本部の指示通りに教えること」みたいな協定があるんだと思いますが。文字をそのまま読んで講義する先生と、臨床の話を交えながら「まぁ、関節の動かし方もこんな感じだよねー」みたいな先生。私は後者が合うのですが。 正直教え方が微妙な先生もいました。さすがに匿名ですがww
関西地方の先生は元々SJF関節ファシリテーションを学んでいたようで、「このままではダメだ!」←何がかは不明。 とマニュアルセラピーの世界に入ったらしい。私もその類なのでちょっとばかし共感。 中部地方の先生は本職が専門学校の講師だからか(なんて言ったら分かっちゃうか・・)教え方が文字をそのまま読む、教科書通り。って感じの【真面目タイプ】でした。関東地方の先生は【感覚タイプ】の先生で、技術は抜群で、だけど感覚で教えるので「もっとマンツーマンで見て欲しい!細かく知りたい!」って人はついていけてなくて困ってました。。
治療概念について
ここはすごく大事ですよね、マニュアルセラピーは大体同じって思ってると困りますよ~。 他のブログだと【ドイツ徒手は本当に面白い!】とありましたが、、ホントすいません。私みたいな【臨床音痴】にはドイツ徒手の概念だけではムズカシイナ~です。
例えばですが、SJF関節ファシリテーションの研修では【1つの技術】を行うと【筋スパズムが無くなる】【ROMが改善する】【筋出力が上がる】などその場での変化を感じることができます。逆にそれが感じ取れない=【上手に出来ていない】ということが分かりますよね。
また日本運動器徒手理学療法学会 カルテンボーン: Kaltenborn- Evjenth Conceptの場合、ドイツ徒手とほぼ同じのハズですが、【症状局在化テスト】によってその場で疼痛の要因を確定させる概念を教えてくれます。
ですが、ドイツ徒手の場合は・・・・うーん。なんていうのか。脊椎についてはそこそこ症状の分け方とか、考え方をやるのですが、、四肢末梢関節になるとかなり雑になる印象です。肘関節なんて牽引して終わりくらいの勢いで。。まぁ、講師もね「このドイツ徒手だけでは治療できないからね!あくまでも選択の1つ」と言われますが、
関節硬い➡モビライゼーション、筋肉硬い➡Hold relax、、、なんていうのか、、四肢なんて特にその、【モビライゼーション】のやり方を教えてもらうだけなので、病態との結び付けができないまま終わってしまう印象なんです、、
当時の講師も仰ってましたが、「日本は真面目なので病名、病態、数値・・を大事にするけど、ドイツは文化的に日本より大雑把だから、病態!っていうより、脊椎の動きを診て、触って、「ここ動かない(過少運動性)=モビライゼーション、ここは動きすぎ(過剰運動性)=スタビリティートレーニング」っていう簡単な概念でやっている人が多いよ」とのこと。
まぁ、確かにそうなんですけどね。でもやはり、最近ではクリニカルリーズニングをシンプルに考えられるような優良著書が多いので、脊椎においても
こういった著書を見てからドイツ徒手に研修に行くと、「あ~、ここでこれを使うのか!」とか「こういう意味があってこのタイミングでこのドイツ徒手を入れるのか!」とかいう結びつきができるので、まずは病態をちゃんと知った上で行くとより分かりやすいかと思います。
追記(2020/7/15):ついに新カリキュラムが開始されるようです。そりゃそうだよね。最近のマニュアルセラピーの研修会の中でも一番といっていいくらい古風でしたし・・・、こりゃ楽しみです♪「新カリキュラムが始まる!」はコチラ⇓
研修内容について
簡単な機能解剖学から実技練習を朝10時くらい~夜の19時くらいまで通しでやるので最後は少しぐだります(僕だけ)ww。 なんせドイツで研修時間が決められているそうで、現地では3日くらいかけて休みをめっちゃ取りながらやるのを、日本では2日間でやるそうなので。まぁきつい。
その日に習った技術はホントに使っていかないと、速攻で忘れます(僕だけ)ww
個人的には講師陣が各支部で技術練習会を開いてほしいな~。と思っています。そうでないと、なかなか3か月に1回の研修会じゃ技術も上がりづらいような。。結局当日も、「動かし方、こうで良かったのかな~・・・・」って曖昧な感じで終わるので、患者の前で使用することも無く。。使用しても実感無く。で終わってました、、←コレが最悪なパターン。
、
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いやだってさ、ドイツ徒手受けたことある人なら少し共感してくれるかな。。
仙腸関節の検査とかさ。
あれ、分かった??ww いやみんなは分かっているのか・・
立位で片脚立ちでグイーってまげたときに、仙腸関節の(そもそも数ミリしか動かないものを)「あっ、こっちが動き遅れた!」とかさ
患者に立位でお尻クイって動かさせて股関節と鑑別させるとかさ、
あれ、臨床じゃ無理じゃね?笑
特に高齢者無理じゃね!?
概念だけは大事だし知る必要はありますが、、
あんな方法やらなくても仙腸関節と股関節の鑑別なんて簡単に出来るっしょ。
ってことで、そこらへんは
この著書おススメですよね。Theシンプル。
やはり、誰でも再現可能な検査でないと意味がありません。
だけど、もしかしたら。ドイツ式の仙腸関節鑑別は
私だけ出来ていなかったのかもしれません笑
すいません。先生。。
まとめ
なんとなく否定的な内容になっちゃってますが、あくまでも個人の力量の問題であったりですし、実際問題、講師の先生たちももっと深く突っ込んで話をしたいけど、制約で話せないことが多いような印象でした。
先生も「この技術だけで痛みが取れるわけではないので、勉強しましょう」とお話しておりましたので
モビライゼーションを知りたい!マニュアルセラピーを知りたい!
という方には、最高の学び場だと思います。
また、もちろんドイツ徒手医学はマニュアルセラピーの基礎なので、すべての臨床家が知るべきものであると思います。それに、やはり著書だけでは分からない頸椎や腰椎の動かし方を格安で、しかも全国で学べる貴重な研修会です。 それに私としてはマニュアルセラピーを知ることができたことで、最近の色々な著書の内容がもの凄く分かるようになってきました!【臨床音痴】から少し脱却できるといいな~。
ぜひ最後まで参加して自分の名刺に【DGMSM ドイツ徒手医学認定マニュアルセラピスト】って入れられたらカッコよくないっすか!? ww
興味があればぜひ➡ コチラから覗いてみて下さい♪
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