実習開始編(後編)です。
実習準備編(前編)は下記を参照ください。
施設紹介
場所は横浜Fマリノスの本拠地
日産スタジアムの中にある医療センター

今でも覚えています。
1日の実習が終了して外に出ると、警備員がたくさん。

な、何が起きたんだ!?
と思っていると。

そう
Mr.Childrenさんの生歌声!!
ライブ中だったみたいです。そんな毎日♪
施設の中は最先端の機器が取り揃えられており

うわぁぁぁぁぁ・・・・・

ですよ。
そして、そこに勤務している先生方が凄いことこの上無し。
まず
Dr.ぁぁぁ紹介ぃぃぃぃ~!!!!!!!!!!!!!

今でも記憶に新しい
サッカー日本代表の
トルシエジャパン

ジーコジャパン

オシムジャパン

のチームドクターをしていた
清水邦明先生が主治医をされていました!
そんな先生が理学療法士の論文購読会などで一緒に出席されていて、
すごかった、の一言です。
そして理学療法士の先生方もやはり凄い・・
この最高峰のリハビリテーション施設をまとめる
鈴川仁人先生
上記の「科学的基礎シリーズ」はもっとたくさん書籍があるのですが、
現場の理学療法士やトレーナーの方なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

これらの書籍編集を手掛けており、スポーツリハビリテーションの世界では
超重鎮の先生です。
また、
私が腰痛系の著書での中でも特にオススメな
こちらの監訳や、他の著書もたくさん手掛ける
玉置 龍也先生
さらには、
超人気シリーズ「理学療法マネジメント」で
肘関節を担当している
坂田淳先生(現在は他の病院にいらっしゃるようです)
他の先生方も
オリンピックや色々な競技のトレーナーとして活躍されている先生ばかり。
マジ神。
そんな先生方の紹介ページは→コチラをクリック。
当時の先生方は半分以上いらっしゃらないですが。今もすごい先生ばかりです。
どんな感じで理学療法をしているの?
①新患が来る。
②理学療法士が検査・評価する。(場合によってはエコーも)
③リハビリ助手(練習生兼学生バイトの方々)に状態を説明し、患者の個人運動療法を指示
④リハビリ助手が別室でマンツーマンで運動指導(動作やセルフエクササイズ)
⑤終わる頃に理学療法士が確認に行く
⑥あ、痛み無くなってる。
、
、
簡単にいうとこんな感じ。
いやまず、
②の検査・評価で、いきなり度肝を抜かれました。
当時の私のバイザーは今の私よりももっと年下でした。
皆様は
膝蓋腱炎・ジャンパー膝来たらどうしますか?

今となっては
様々な書籍や、twitterでの情報など色々なところから情報収集が出来ますが
当時はマシな書籍は少なく、ネットなんてクソくらえだ!!の時代。
当時の書籍では
膝蓋腱炎は
大腿四頭筋の愛護的なストレッチして
体幹トレーニング
しか記載されていないような時代です。
そんな時代に。

大腿筋膜張筋(TFL)に引っ張られて右の寛骨が前傾してる、そのまま腸脛靭帯(ITT)で脛骨外旋してるから、外側腓腹筋とTFL・ITTのリリース指導しといて。それで膝の伸展制限とれたらEMSで内側広筋収縮。脛骨アライメントと寛骨アライメントが整ったら腹圧意識させて骨盤後傾しないようにフォワードランジから指導して
※かなり省略しています。内容はもっと濃いです。もっとやばいです。
ってリハビリ助手に指示
助手って言っても、当時のワタシと同い年ですよ?
助手さんは

了解っす♪
当時学生のワタシは、意味不明ですよ。
え?大腿四頭筋のストレッチはいらないの??
大腿筋膜張筋って、股関節外転の作用じゃないの?
脛骨外旋って何????
寛骨を前傾させる???
、
、
ここで機能解剖学というコトバを知りました。
起始、停止、作用、神経
学校で覚えたハズでした。
重要ですよ?
でも現場は違った。
おそらく学校の先生も知らないんだと思う。(当時ね)
今ではいろんな書籍や研修会がありますから、
これくらい普通やん。って思われる方もいらっしゃると思いますが、
私が学生時代に(10年以上前)もうこんな評価が出来ていたんだなと。
今の自分でももちろん敵いません。
この患者さんは当日で痛みがNRS10(跛行あり)→0で終わりました。
次のリハビリでは原因動作の徹底改善を行い、再発防止の指導していました。
私はあっけにとらて(というか、ワケわからず)いると

ここではね、コレが当たり前なんだよ。
ってバイザーの先生に言われました。
僕は思ったよ、
あ、世界違う。って。
俺、無理だわ。全然意味わからん。って
そしたらね、バイザーの先生が言ったんだ。

大丈夫。膝の診かた全部教えるから。だからね、大変だったと思うけどレポート100枚分書いてでも膝のことを覚えてもらわないと、話が進まなくなるんだ。大変だったと思うけど頑張って一緒に膝のスペシャリストになろう。
※レポート100枚・膝のスペシャリストに関しては過去記事参照
、
、
いや神様か?
、
仏様か??
、
、
その日から先生とマンツーマンで
膝レポートの作成をひたすらにひたすらに・・・
、
、
見たこともないような書籍を何冊も使用して
調べ方を教えてくれて
、
100枚完成するころには
膝関節の解剖・運動学は今の皆さんにも
もしかしたら負けないくらい
詳しかったかもしれません。
やっと実習開始。理学療法のやり方を教わりました。
そこからでした、やっと私の実習が始まったようなものです。
徹底的に、膝の診かたを教えてもらいました。
、
、
一言でいうと感動でした。
これが理学療法か。

と、
ちなみに臨床音痴な私は社会人になってからは
やたら膝疾患にはドヤ顔で笑。
他の部位に関しては薄っぺら。
手技に走り、自滅ww
でもいつでもこの実習のレベルが頭にあり
どうやったらこのレベルの知識や技術が学べるのか
常に考えていました(今でもです)
そしたらね泣
この施設の最高峰の理学療法が詰まった
最強の書籍が出版されたんです泣
最強のバイブルです。
まじで最強です。
整形外科に勤務する先生
必ず購入すべきです。
、
、
、
コチラ
横浜市スポーツ医科学センターの20年が詰まった最強のバイブル。
もう涙が出そうでした。
即、アマゾンで購入しました。
内容は大事な所を厳選に厳選したのだと思います。
もう一度いいます
最強のバイブルです
内容はやばです。やばたんです。
最後に
何が言いたかったかって、
施設の細かいところをお話すると、施設情報になっちゃうので。伏せますが
痛みNRS10→2になった
「やったぁぁぁ!!」
では無い。
「2? なぜ残した?」
です。
「0」
が当たり前なのです。
もちろん、治るものと治らないものの判別はします。
番外編;リハビリ助手の正体
夜間の理学療法学科に行っている学生さんだったと思います。
ここの医科学センターを支えている人たちです。
この人達がまたすげぇんだ。
我々みたいな、テキトーに資格取りに通っている学生時代とは別格。
有名大学在学や、卒業生ばかりで
将来の夢を叶えるために、この施設で修行している侍のような方々でした。

清掃から裏業務、治療指導、エコーなど。
すべて終わったら空いた時間で
テーピングの練習(中途半端に余ったテーピングを集めて皆で脚や腕を借りて感覚を伝えあっている)

英語の論文を和訳して、PTやDr,の前で発表するための準備
こんなの序の口です。
またこれらを最高峰のPTの先生方がアドバイスしているんです。
おそらく日本にいる理学療法士の先生方の8割は
ここの助手さんにも敵わないでしょう。
当時のワタシを励ましてくれたり、アドバイスをコソコソって教えてくれたリハビリ助手の方々が、今ではサッカープロチームの正トレーナーや、代表トレーナー。また先程の書籍を執筆されていたりして、とっても感慨深いし嬉しいです。
そして負けられないと思いました。
私は別の方法でアナタ達に追いつきます(^^)
番外編② 自分でも驚いた。文献の見方
私はオスグッド病の患者を症例発表したのですが、
バイザーの先生がオスグッド病の文献や論文を
500枚分くらいコピーしてくれたんです、
最初は
ご、ごひゃく枚!!??

と思っていたのですが、、
いやね、私聞いたことあったんです
研究論文をやるときに、参考文献や論文を探していると
必要な論文だけ光って見えるとかなんとかいう都市伝説・・
これ本当でした。
膝を勉強し、1つのことを調べ尽くすと
パラパラめくるだけで
「ここは知ってる内容」
「あ、ここは知らない内容」
って感じで知らない文だけドンドン光って見えるんです。
あれよあれよと500枚、2.3時間で見切りました。
もう今となっては無理です笑
まずそれだけの文献が揃っている施設なだけでも凄いです。
まとめ
今となっては、「林典雄先生」「成田崇矢先生」「赤羽根良和先生」「園部俊晴先生」などクリニカルリーズニングをとても分かりやすく教えてくれる先生方がたくさんいて、
とっても分かりやすい書籍もたくさん出てきました。
そのおかけで
整形外科領域、疼痛、機能解剖学は頑張れば自分でレベルアップできる環境になってきました。
それも膨大な臨床データを何度も積み重ねてきてくれた先人の方々のおかげ。
我々はそのデータを有効に使わせて頂きましょう♪
でも私はその現場を見れたことが、やはりこの世界に入って約10年
常に刺激になっており、まだまだこんなものじゃない。
最近出てきた情報も「15年前には既に確立されていたもの」
おそらく私が経験させて頂いた頃のあの先生方は
さらにもっと異次元の世界にいるのでしょう。
あの時は本当にありがとうございました。
コメント
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