腰痛の医学書ランキング(独自偏見による)

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コラム

かれこれ整形外科に10年ほど勤務していますが

やはり腰痛患者は後を絶たないですよね。

最近では「生物学的モデル」から「生物・心理・社会的モデル」へと腰痛の捉え方が変化してきました。(最近でもないですけど・・)

やっと受け入れられてきたというところでしょうか。

5年ほど前までは腰痛の参考書を探してもパっとしたものが無く

どれも・・・ん~。。

なものばかり。自分で論文引っ張ってきて勉強してました

・・ん? それが普通?

いやね。私ね、とある社長の名言。あ、違った。迷言が大好きでして

それが

とある社長
とある社長

別にさ、わざわざ自分が嫌いなことする必要無いじゃん。俺なんて論文みたりするの大嫌いだったけどさ、職場に論文ばっかり好きで見てる奴がいたんだよ。だからさ、そいつに論文みたら内容だけ簡単に教えて~。って言って飯奢って教えてもらってたよ。要は得意な人から教えてもらえばいいんだよ。そしたらラクチンじゃん

一瞬まともに見えますが、よく考えると糞ポンコツですねww

ポンコツだわ笑

要はね、英語論文を沢山みるのも大切!!だけどたぶん、他のめっちゃ偉い先生達が

沢山読んでくれて、それをまとめて医学書なり作ってくれているので

金払って、その教科書を買えば宜しいのでしょうよ

なんともポンコツの意見ですなww

ってことで、そんなポンコツな私が色々買いあさって読んできた

腰痛の医学書

の中から、おススメを勝手にランキングしちゃいます。

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第6位 腰椎の機能障害と運動療法ガイドブック 赤羽根良和先生

言わずと知れた現在日本史上最強の理学療法士「林典雄先生」の意思を引き継ぐ赤羽根良和先生の代表作ですよね。

いわゆる「腰痛」というよりか、

著書の題名通り「腰椎の機能」を普通の教科書には載っていない部分から知ることができる名著書です。

まぁ、整形外科に勤務する先生ならほとんどの方が見たことがあるのではないでしょうか。

この本を読んでいない10年目のセラピストよりも、

たった今読み込んだ1年目のセラピストの方が腰痛に関する知識、さらには治療技術は確実に☝でしょうね。

腰痛の論文を読み漁っていた時の図や文章がこの本の各所に散りばめられていて

「こんなところから引用してくるのか・・・」と驚きでした。

ただ個人的には「疼痛減弱検査」の際に、「腰椎に指を引っかける技術」が

こちらで紹介している方法だと難しいんだよな・・・ 親指だからな・・

第5位 腰 痛 ─エビデンスに基づく予防とリハビリテーション 

海外で「腰痛」の先生といったら「McGillさん」ですね

そもそもなぜこの本を読もうと思ったかというと(お前の事なんてどうでもええわ・・)

翻訳が玉置龍也先生だったからです。

この先生は「横浜スポーツ医科学センター」の理学療法士の先生で

私が人生を変える「臨床実習」を行わせて頂いた場所であります↓↓

ここは「痛みはゼロにするのが当たり前」の世界の施設です。

この先生が翻訳するくらいなら相当ヤベー著書なんだろうな。と買いましたね

個人的には海外論文や書籍って否定的なものが多い印象でして

最近ではyou tubeとかでも

「ドローインは腰痛に効果ありませんからねっ」

っていうセラピストさんも出てきました

まぁ、腰痛に効く効かないはさておき、評価には絶対必要だと思うけどね

まさにその、ドローインじゃだめやで!!

と言っている書籍がこの本になります。

生物学的な所見がこれでもかというほど入っていますので

コアな方はぜひ

第4位 脊椎理学療法マネジメント 成田崇矢先生

疼痛減弱検査を理学療法界に一気に普及させたといっても過言ではない「成田崇矢先生」

マリガンコンセプトを主軸に説明していて

  • 筋筋膜性腰痛
  • 椎間板性腰痛
  • 椎間関節性腰痛
  • 仙腸関節性腰痛

の分類方法を知らしめた先生ですね。

まぁ、この分類は実はもっと昔からありましたけどね。

それこそ15年前くらいの文献で

「板場英行先生」が同じマリガンでこの4分類を著書していたので

当時はあまりヒットしなかったんだな~。と

時代の流れを感じました。

今だからこそ認知されるのでしょうか。

こちらの著書は成田先生以外にも多数の各医学会の著名人が分担執筆しているので

神経系モビライゼーションやカルテンボーンノルディックシステムなど

色々な知識が一挙に入ります。

これが良いところですが

私の場合は色々なものが一気に入ってくると訳がわからなくなるので

成田先生だけのファンなんです♡

って方は

下記の著書がおススメです。

第3位 腰痛 第2版 菊池臣一先生

医学会の中で「腰痛」「医者」「著書」といえば、この「菊池先生」でしょう

かなり前から「生物・心理・社会的モデル」を訴え続けてきた先生です。

その腰痛に対する熱意はコチラの↓画像をクリックして、目次を見てみてください

目次

むずっっっ!!!!!笑

でも、我々コメディカルは「医者」と同等の知識をもっていなくては

患者説明もできません。

まずは生物学的モデルを制覇したら、こちらの本に手を出してみましょう。

心がへし折られますwww

ですが、やはり個人的に理学療法士の先生が著書した本を読んだあとに

医師が書いた論文や書籍を読むと面白い発見があったりします

そんな医師の論文一例は下記を見てみてね

ってな感じで、コアなお医者さんの書籍は↓こちら

第2位 よくわかる図解入門 腰痛の治し方/腰・腰椎の動きとしくみ

第2位はなんか意外な参考書ですな。

TSUTAYAとかに売っていそうな

「サルでもわかる!!」

みたいなシリーズですね。

知る人ぞ知る

「よくわかる 図解入門シリーズ」

であります。

これね、全然入門編じゃないからな。

むしろよくもまぁ、こんなに綺麗にまとめたもんだ!!

と驚きます。

おそらくこの本を買って1日1ページずつ

Noteに執筆して売ってたら金儲けできるんじゃないか?

ってレベルですww

わかりやすい!簡潔!それでいてコア!

という意味不明な著書です。

今回のこのランキングの1位~6位の本をまとめて1冊にしてみた。

みたいな本です。

しっかりと「生物・心理・社会的モデル」の側面も入っていて

オールラウンダーな1冊

かなりおススメです!

第1位 非特異的腰痛のリハビリテーション  三木貴弘先生

第1位はコチラ!!

こちらの本は数年前から出版されていたのは知ってたのですが

なぜか購入しなかったのです。なぜかというと

編集者である三木先生が日本徒手理学療法学会や色々な論文で「生物・心理・社会的モデル」をいつも執筆されているのを知っていたからです。

当時の私はそれを見ても

「ムズイ!」

で終わってしまい

それよりも徒手療法や!!まずは技術や!!

マリガンとSJFがあればなんでもできる!!

くらいに思ってましたのでね

いや三木先生ほんとに

でもね、本ってのはさ

その人にとって必要になった時に目の前に現れると思っていて

ついつい買ってしまって積もった本でも

必要な時がくるものだと感じております。

まさにそんな本です。

赤羽根先生や成田先生の書籍やDVDさらには講習会に出て

「なんか俺って腰痛制覇したわ。」

って天狗みたいに思っていたあの頃。

マリガンをもっと知りたくて、中村幸之進先生が主催している

脊椎徒手療法研究所

画像クリックするとサイトへ飛びます

に申し込みをしたんですね。

でも何回申し込みしても、コロナでキャンセルになってしまって。

「まだそうゆう時期では無いのか・・・」

でも私はあきらめなかった。

マリガンの親分

赤坂清和先生がジャパンライム主催で実施する

頚椎に対するマリガンコンセプトという研修会に申し込んだ!!!

はいっ!!それも数か月後にコロナで中止!!

なんやねん!コロナめ!!

と思いつつ、ふと

「中村幸之進 赤坂清和」の名前が入っている書籍を思い出したのです、

それがこの本でした。

さて読んでみよか。と読むと・・

ぁぁぁぁ。私はなんて狭いところを見ていたんだ。。

と思い知ることになります。

ここに執筆されている先生方は2~6位までの書籍に書いてある疼痛検査や考え方は、まず出来て当たり前の世界で執筆されています。

また私は過去に腰痛は「心理・社会的モデル」がすべてやで!!って押し付ける先生にもお会いしたことがありましたが。

この本の一文で凄く素敵な文がありました。

「心理社会的な要因があるのかないのか。ではなく、この腰痛には心理社会的要因がどれほど影響しているのかを評価する」by三木先生

という1文。

わたしはこの1文で全てが詰まっているように思えました。

っていうか、この書籍は「心理・社会的モデル」だけでなく

機能解剖学的に、生物学的な要素や検査・評価の仕方もばっちり、みっちり入っているので、

もうね、勉強できる1冊ですよ。ほんとに。

長々と熱く語っちゃいましたけど

個人的には色々な腰痛の本を見てきて、最後にこの本を見れたことが順番的には良かったです。 ぜひ皆様も見てみてくださいな。

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